売却におけるインスペクション…

2022/03/03

売却におけるインスペクションとは?メリット・デメリットを解説

売却におけるインスペクションとは?メリット・デメリットを解説

【売却におけるインスペクションとは?メリット・デメリットを解説】

インスペクションとは第三者によって建物の現状を診断することですが、インスペクションのメリットとデメリットについて解説します。

●インスペクションのメリット

まずは、インスペクションをおこなうメリットとはなにか理解しておきましょう。

メリット①不動産価値が高まる可能性がある

インスペクションをおこない築年数に対して劣化が少ないと判断されれば、不動産価値が高まり売却価格に影響します。

これまで築年数が経っている物件は買主にとって不安要素が多く、一般的に安価で取引されてきました。

しかし、インスペクションをおこなうことで不動産の価値が正確に判断されるメリットがあります。

インスペクションとは本来の建物の価値を明確にすることが目的なので、適正なメンテナンスが施されてきた家が古いという理由で売却価格が下がることを防げます。

メリット②売主・買主が安心して売買できる

中古物件は不動産の専門家でない限り不具合の状況はわかりにくく、隠れた瑕疵によって損害賠償が発生する可能性があります。

引き渡してからトラブルに発展することを防ぐためにも、売主は建物の現状を把握しておくことが大切です。

瑕疵の有無が公平な視点で判断されることで、安心して売却できるメリットがあります。

瑕疵が見つかった場合は、買い手が納得したうえで契約書に記載して取引することで、のちに売主が責任を問われる事態を防げます。

そして第三者によるインスペクションの提示は、買主の信頼に繋がります。

インスペクション未実施の物件に比べて、インスペクションをおこなっている物件は付加価値が高まり、早期売却につながる可能性があります。

また、不具合の状況を正確に把握できれば、購入後にどのくらいの補修費用が必要なのか目処がたつ買主側のメリットもあります。

●インスペクションのデメリット

多くのメリットを感じるインスペクションですが、デメリットとはどのような内容かご理解いただいたうえで、インスペクションを実施するかご検討ください。

デメリット①売却価格が下がる可能性がある

インスペクションをおこなった結果、表面化していなかった瑕疵が見つかると、売却価格に影響を及ぼす可能性があります。

表面化していない瑕疵とは、たとえば建物の内部の雨漏りや、シロアリやネズミのような害虫の侵食被害です。

ただし売却価格が下がることは一見デメリットに感じますが、隠れた瑕疵が引き渡し後に発見された場合、より深刻なトラブルになると考えられます。

インスペクションとは、建物の不具合を明らかにし当事者が納得する取引をおこなうことが目的のひとつであると理解しておきましょう。

デメリット②補修の費用や時間がかかる可能性がある

インスペクションによって発見された瑕疵が売却活動に影響を及ぼす場合は、修理のために費用と期間がかかる可能性があります。

瑕疵が広範囲に及ぶ場合や大掛かりな修繕が必要な場合は、補修費用が高額になることや、工事が長期化することが懸念されます。

瑕疵を提示してそのままの状態で売却することも可能ですが、修理して完全な状態で売却したほうが、結果的に利益が見込める場合があります。

また、補修費用に関しては売却前におこなうため、自己資金で捻出しなければならないこともデメリットに挙げられます。

【売却におけるインスペクションとは?費用相場を解説】

インスペクションは中古物件を売却する際に安心材料になりますが、気になるのは検査費用です。

インスペクションの費用は、5〜15万円が一般的な相場です。

金額に幅があるのは、何を目的にどのような検査をするかで調査項目が増えるためです。

また、住居の面積によっても左右されます。

具体的に不安な箇所がある場合は検査をおこなう目的を伝えて、売却に対する不安を取り除く内容のインスペクションをおこないましょう。

基本料金に含まれる項目と、追加項目についてご説明します。

●基本料金

基本料金に含まれる項目は、建物の構造を支える部分や雨漏りの可能性がある部分の検査です。

具体的には、基礎・柱・梁・外壁などの構造主要部や、屋根・軒下の配管・天井などの劣化状況を目視によって確認します。

●追加項目

基本料金に含まれる検査項目以外に、オプションで検査項目を追加することが可能です。

オプション対応として一般的な例を費用相場とともにご紹介します。

●天井裏の目視検査

天井裏や屋根裏に入って目視検査をすることで、シロアリや小動物の被害の有無を確認できます。

費用は2〜3万円程度が相場です。

●床下の目視検査

床下から基礎を目視検査することで、土台となる構造部分にひび割れや劣化がないか確認できます。

費用は3万円程度が相場です。

●給排水管路検査

給排水管路検査によって、浴室や洗面室、トイレなどの吐水状況や排水管の排水状況を確認します。

費用は5千円程度が相場です。

【まとめ】

中古物件を売却する際に、未然にトラブルを防ぐメリットがあるインスペクションについて解説しました。

インスペクションとは第三者の検査により、建物の現状を明確にすることが目的です。

家の売却をおこなう予定がある方は、ぜひインスペクションの実施を検討してみてください。

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