戸建の平均維持費とは?住宅購…

2021/11/05

戸建の平均維持費とは?住宅購入後にかかるお金についての解説②

戸建の平均維持費とは?住宅購入後にかかるお金についての解説②

 

●戸建ての維持費に含まれる保険の種類と平均保険料

次に保険の種類と保険料について解説します。

維持費として計算に含める保険料は、組み合わせやグレードによって補償内容はさまざまです。

そのなかでもとくに一般的な保険を3つご紹介します。

①   火災保険

火災保険は、火災による建物や家財の損害を補償する保険で、落雷や台風といった火災以外の自然災害も補償対象です。

家の購入においてもっとも代表的な保険といえます。

保険料については、戸建ての構造や立地エリア、特約の内容によって異なり、補償内容を充実させればさせるほど高くなります。

例として「東京都にある戸建て、契約期間1年、面積100㎡、もっとも低い料金のプラン」での年間平均保険料は、2万円ほどです。

ただし火災保険には地震補償がつかないため、ほとんどの方が地震保険とセットで契約します。

そのため火災保険の平均相場が2万円でも、地震保険を合わせるともう少し高くなるでしょう。

②   地震保険

地震保険は火災保険では補償されない地震、噴火、津波による災害を補償します。

火災保険と一緒に組むことが多く、地震保険単独では加入できません。

地震保険の保険料は、対象となる建物の所在地や構造により決定します。また、火災保険(主保険)保険金額の二分の一が加入の限度額となります。

さらに建物の耐震性、免震性能によって保険料が割引される制度もありますが、重複しての割引は受けられません

自然災害の多い地域は保険料が高い傾向にあります。

保険料の平均相場は、木造の戸建てで年間1万9、000円ほどです。

火災保険と付帯して加入するため、地震保険1万9、000円+火災保険2万円で、保険料の平均相場は約4万円と考えておきましょう。

③   家財保険

家財保険は火災保険のオプションでつけることができます。

火災や盗難による損害を補償しますが、建物ではなく家財に対しての保険です。

家財一つひとつが数万円であっても、仮に火災が起きたとして丸々買い換えるとなった場合、思ったよりも大きな金額になるのではないでしょうか。

保険料は自身がどのくらい家財を持っているかで決められます。

注意点として、家財といっても対象になるものとならないものがあることです。

たとえば自動車や動物、パソコン内にあるデータ、仕事で使用する商品や備品などは補償対象になりません。

詳しい内容が知りたい方は、検討する保険会社のサイトを確認すると良いですよ。

建物への補償ばかりに目がいきがちですが、大切な家財を補償してくれる家財保険についても、内容をしっかり理解しておくことが大切です。

【戸建ての維持費に含まれる修繕費とは?平均金額もご紹介】

最後に修繕費について解説します。

戸建てを購入してからどのくらい経つと、修繕が必要となってくるのでしょうか?

平均的には「10~12年」といわれています。長くても「15年」たてば、少なくとも屋根・外壁等の手入れは必要となってきます。また、10年を過ぎた頃から、キッチンや洗面台など水回りの部分で劣化を感じるケースが多くなってきます。少なくともキッチンのガスコンロ・給湯器等は交換が必要となってきます

とはいえ修繕やリフォームは決して安い金額ではありません。

以下は費用の目安となりますが、15年経過後に給湯器・ガスコンロ・屋根・外壁部分をメンテナンスするとなれば150~260万円ほどが必要です。

・給湯器の点検・交換:15~20万円

・ガスコンロの点検・交換:10~20万円

・屋根の表面塗装:40~80万円

・外壁表面塗装:80~140万円

マンションは積立で修繕費の支払いをしますが、戸建てはメンテナンスが必要となった際に一括で修繕費を支払わなければなりません。

しかし一気に支払うには大きな金額なため、毎月、修繕費として自分で積み立てておくと良いでしょう。

15年後に210万ほど用意すると仮定し毎年14万円ほど貯金できれば、修繕費がない!と慌てる心配も減るかと思います。

気を付けたいのが、修繕を先送りにしないことです。

なぜなら修繕費を惜しむあまり、修理を先延ばしにしてしまうと、さらに状態が悪くなりその分修繕費が高くなる恐れがあるためです。

●年間で必要な維持費の平均相場は?

ここまでご紹介してきた金額をもとに、戸建て購入後に必要な維持費の平均相場を計算してみましょう。

・税金(固定資産税と都市計画税):13万円

・保険料(火災保険と地震保険):4万円

・修繕費:15万円

以上をまとめると32万円です。

あくまでも平均相場であるため、住宅のスペックなどにより変動はありますが、年間30~40万ほどかかると考えておきましょう。

【まとめ】

見落としがちな戸建て購入後の維持費について、その内容と平均相場について解説しました。

税金と保険料は節約できないため、維持費を抑えるには修繕費にかかる費用を少なくする必要があります。

こまめなチェックをして気になる部分は早めに修繕、また注文住宅の場合はメンテナンスが少なくて済む素材を選ぶなどして、上手に維持費の節約をしましょう。

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